新涼 8月20日(月)~25日(土)
2012年8月20日
立秋そしてお盆も過ぎた初秋に 天地すべてが、涼気が帯びて来るのを申しますが、
日中は まだまだ残暑殊の外きびしく 例年ですと若干ではありますが、朝夕何んと
のう涼しく、しのぎやすくなった今日この頃を 「涼し」とするのは、日中の暑さあって
こその季語「新涼」ではないでしょうか。 「 秋涼し 手毎にむけや 瓜茄子 」 芭蕉
今週の初の膳 酒の肴膳は、「新涼」をテーマとして
鮎の名残り焼き、茄子の猪飛騨味噌煮 ちりめん覚弥、
百合根鴨まんじゅう、茗荷梅かつを青紫蘇巻き
蕎麦米汁、 お口すすぎは 山家実山椒 でございます。
「紀州梅がつを青紫蘇巻き」
紀州の南高梅を当亭独自の梅がつをに仕上げ、これまた数日間寝かせば、
生唾ものの旨さ百倍...その梅がつを&茗荷千切りと共に青紫蘇で巻きました。
「ちりめん覚弥」
定かではありませんが、覚弥とは一説にはこの料理を考えられた坊さまの名前
とか!? 要は夏漬物の古漬を膾(なます)にし、音戸ちりめんや生姜みじん切りと
共に和えました。古漬特有の味わい深い酢つぱさが、堪らなく食欲食欲をそそる
昔懐かしい古里のおばあちゃんの味を、若い方々にも是非とも召し上がって頂き
たい一品です。
今年の八月も日毎連続の暑い毎日でいささか私たちの体が、すがすがしい秋を待ち
わびております。今週は過ぎ行く夏の素材にて夏の名残りの「食欲増進 山里料理」
でございます。
トラックバック(0)
トラックバックURL:
コメントする