針供養 2月6日(月)~11日(土)
2012年2月05日
古く昔の女性は綿から糸を紡ぎ、いろいろに染めて機織りにかけ織り上げることが
最上の任務であり、さらにその布を裁断して種々の着物に縫い上げることは更に
大切なことでしたようです。その意味から針の神(淡島様)を祭り、針に感謝する
この針供養の行事は 関東では二月八日、関西は十二月八日に行われますが、
全国的には二月八日が多いようです。
その日には針仕事を慎んで針を休め、一年間に使い古した折れた針を柔らかなもの
豆腐や蒟蒻に刺して休めると云って淡島様の神前に供えて供養し、併せて裁縫の
上達を祈念致しました。最近の家庭では針を使う事も稀で針供養はされないようで
洋裁&和裁学校位でしょうかね。この針供養の習わしは、すべてを手で縫っていた
頃の古風ゆかしき早春の針供養の行事でございます。
今週の膳は、早春の習わし「針供養」をテーマとして
針供養空也豆腐、畑菜の初午辛子和え
早春鱒笹寿司、如月飯蛸、霜降り笹身酢
山家酒粕汁、 お口すすぎは 針柚子 です。
如月飯蛸 (きさらぎ・いいだこ)
立春を過ぎれば 暦の上では春。いわゆる早春と云われる如月には「飯蛸」の
美味しい季節ともなり、胴の中の卵巣が米粒のようなので飯蛸とよばれます。
私達酒徒にとって、早春の酒の肴には堪えられなく 口中で海の香と酒が
渾然一体になり、至福の時が訪れます。
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