y200500c_A1.jpg心忙しい年の暮れ。いろいろと思い出の多かった今年も後わずかとなりましたが、
一年が終わる大晦日の週に当亭では、ひとと歳の水の恩を送るために茶家同様に
除夜釜をかけます。水と火がなくては茶湯は出来ぬと知りながらも、つい忘れがちに
なるのが「水の恩」。 それゆえに年の境い目に改めて大年を惜しみ、感謝の念を
新たに致すのでございます。
  
 今週の初の膳/酒の肴膳は、「年越」をテーマとして 
  つもごり鴨蕎麦、春菊不老長寿和え
  鮭かぶら巻き、柚子田楽、烏賊にごり焼
  除夜粥汁、 お口すすぎは、芹 昆布茶 でございます。

  そして、今週では最今の不景気を吹き飛ばさんが如く
  連日 皆様とご一緒に「餅搗き」を致し「搗き立て餅」を
  お召上がり頂きます。

やがて、とこからともなく除夜の鐘の音が、強く五十四、弱く五十四、合わせて
百八声。 これは十二月、二十四節気、七十二候の合計がこの数だそうで、
人間の煩悩 (心身をまし乱す迷いのもと) の総てを鐘の響きにのせて吹き祓う
のです。 

尚、本年は30日までの営業とさせて頂き、身勝手ながら 31日から新年明けまして
3日までは正月休みを頂戴致します。新年1月4日初店よりの営業でございます。
皆様には何卒良い年をお迎えなさいますよう お祈り申し上げます。  亭主合掌

2011-12-24 00:11 | トラックバック(0) | コメント(0)

22日は冬至です。冬至は二十四節気の暦の一つで、太陽が赤道から最も
離れるときで昼間が最短、夜間が最長の日でございます。冬至から日脚が
伸び太陽の復活してくる日を祝う風習から、太陽が如く色の南瓜を食べると
中風にかからないとか、柚子湯に入ると風邪を引かないなどと云われ、
古来より一年を健康で送る為には、人は「運、鈍、根」を身に付けておかねば
ならない故に、南瓜(ナンキン)を始め運「ン」の音の二つ重なる食品を七種食べ
て開運厄除けを致しました。今週のお膳には、その「ン」の二つ重なる食材を
七種組み入れたお献立です。 尚、(  ) の数字は ンの重なる食材の数です。

 

今週の初の膳/酒の肴膳は、「冬至」をテーマとして
  冬至南瓜ほうとう(2)、寒天寄せ柚子味噌(1)
  荒巻鮭酒焼き、金銀冨貴(2)、蓮根鴨きんぴら(1)
  曙人参軽羹仕立て(1)、 お口すすぎは、柚子湯です

 

又、冬至は火祭りの行事として、柚子を縁の下に入れておくと火災を防ぐとも
言伝えもございます。ともあれ冬至の行事は、食生活が豊かな時代になっても、
寒さというストレスに対応出来ないことの多い現代人に対して、色々と反省す
べき示唆を与えてくれておりましょう。

2011-12-20 15:24 | トラックバック(0) | コメント(0)

桶酒OK.jpg         杉の木桶で頂く お燗酒の 「 桶酒 」

 

世の中スピード&スピード時代の今どきに「ちろり」なるもので、炉端の湯煎で、のんびり酒燗なんて少なくなりつつあるようですが、折角に丹精込めて造られてきた地酒じゃもの可愛がって燗せにゃ~いけんのです。それも爐談亭らしくて良いものかとも思うちょります。

 

さて、不思議なものです。銚子&チョコで頂く熱燗は、ともすれば「ムッ」とくるものがありますが、杉の木桶でいただく熱燗は不思議や不思議それを感じさせられません。

 

   昔から、杉材の持つ香気と木酢(もくさく)の作用が
  日本酒の風味を良好にするために酒樽としても
  杉が欠くべからざるものとされてきました。
  当亭特注の"杉の木桶"に お燗酒を入れて
  召し上がってもろうちょります「桶酒」は、
  広島地酒が 甘口でもなく辛口でもなく、
  杉木桶の作用で 旨口へと口当りよく変化致します。

 

ぜひ お召し上がり頂きたい当亭自慢の燗酒でございますが、ただし、一杯じゃ~済まんよ! その木酢の作用で咽越し良く飲み干した矢先に尾を引いてしまい 2杯3杯と続きますぞ~。ともあれ「冷っこい冷酒に、人肌ぬる燗&あつあつ熱燗」など酒の愉しみか方は様々ですが、冷え始めた今宵は、出回り始めた冬の味覚と広島地酒に舌鼓を打つなんて良いものですね。

 

瀬戸内海産  「ばちこ」  

冬珍味の中でも、桶酒との相性抜群の「ばちこ」は、海鼠(なまこ) の「このわた」の卵巣部分だけを天日で干したもので通常「くちこ」と呼ばれ、三味線の撥に似てる所から俗称「ばちこ」とも云われる知る人ぞ知る「日本三大珍味」のひとつでもあります。

炉端の炭火で炙った磯風味「ばちこ」を、桶酒の熱燗と一緒に 是非ともお試しあれ。

因みに冬の味覚「旬菜料理」は、http://rcon.gnavi.co.jp/y200500/menu2.html  を

ご覧下さい。

 

さて、今注目される広島地酒/魂志会5蔵 (冨久長・宝剣・天寶一・雨後の月・賀茂金秀)の新酒が出揃いました。今年の「新酒しぼりだて」を併せてお楽しみ下さい。

 

2011-12-16 15:40 | トラックバック(0) | コメント(0)

「事納め」が、未だなのに「事始め」とは 何ぞやと思われましょうが、
古来、陰陽学から陽の数字の極みとされた師走の十三日を「事始め」と云い
正月の準備に取りかかったそうです。 正月の準備に取りかかると云うことは
事は始まったと解釈しても宜しいようで、京阪地方の商家、茶家、芸能界では
この日、衣服を改め日頃恩恵を受けている主家へ鏡餅を持参し祝着の意を表す
のが習わしで、この餅を「事始めの餅」と申します。

事始めの礼も、歳暮の習わしも、由来はともあれその心は同じであり、一年の
終わりに感謝を込めて贈り物を持参し御挨拶すると云うことは、これは人間の
気持として自然な習わしでございましょうね。

 

 今週の初の膳/酒の肴膳は、「事始め」をテーマとして
  海老真薯吉野仕立て、落ち鱚末広うに焼き
  姫くわい揚げ、蕪千枚重ね寿、比婆蒟蒻田楽
  お事汁、 お口すすぎは、揚げ餅 でございます。

 

事始めのこの日から地方によっては門松を立てたり、煤払いをする地方もあり

中国、九州では「正月始め」と云い、岐阜では「正月起こし」とも云うそうです。
早いものですね 約3週間後には正月を迎え、早や一年を終わろうとしております。

 

 

2011-12-11 19:32 | トラックバック(0) | コメント(0)

y200500c_A1.jpg冬構えの済んだ頃より、冬の寒さも厳しく雪の多い地方では冬籠りの季節となり、
昔の農家では囲炉裏の生活が始まったものでございます。煤けた天井からは自在が
下がり煮炊きする鍋がかかり、炉火を囲んでの食事や団欒の集いは、冬の農家の生
活の中心となる場所でございました。その炉辺の語らいは昔話、土地の風習、また
今日の話題等、次の世代へ受け継がれてゆく自然な姿でございましょうね。 

 今週の初の膳/酒の肴膳は、「炉辺」をテーマとして
  ほっけ炉辺むしり、身欠鰊大根炊き
  鴨どうふ、一文字ぐるぐる、冬漬物博多巻
  猪菜山家汁、 お口すすぎは、にごり酒でございます。

「 悲しみに 喜びに寄る 大炉かな 」 <山本作治朗>
燃えさかる火を囲んでは悲しみを語り合い、喜びに集う大炉は、その家のすべてを
物語り知っているのでございましょう。 寒い今宵は「一服の温かさ」を、差し上げたく

現代の生活様式では忘れられつつある  炉辺の酒肴と談笑をお楽しみ下さい。

 

2011-12-05 12:26 | トラックバック(0) | コメント(0)

 

ししゃも 002.JPGのサムネール画像  待望の 「完熟ししゃも」 が届きました。 左奥(雄) 右手前(雌)

 

さて 通常、スーパーや量販店などで見かける「ししゃも」は、
「カペリン とか キュウリ魚」とか云うカナダや北欧辺りの輸入物が殆どですが、
知っとりんさったかの!? いわゆる国産の本物と云われるししゃもについても
「若ししゃも」と「完熟ししゃも」に分けられます。

北海道ししゃも漁は、大平洋沿岸の特定の地域で10月から約2ヶ月間ですが、
漁が始まった頃の「若いししゃも」は、まだ「エサ」を食べていますので
苦味があり、焼くとお腹が割れ「脂ししゃも」とも云われています。

その後ししゃもは、成長を続けてゆき、産卵の時期に入りますと「エサ」を
求めなくなり、メスは卵が満腹になり「完熟ししゃも」になるんじゃそうで、
北海道は鵡川に代表されます。ししゃも達は、雄の群れと雌の群れが別行動し
産卵時期が近づくと鵡川河口辺りに集まり、そこで「合コン」してるところを
とっ捕まえるんじゃそうですよ!

この完熟ししゃもは、北海道全体の一割とも云われ 捕れる期間は11月の中旬

前後のわずか一週間。その完熟の素材を厳選し、旨味の出る5分干しに仕上げ
急速冷凍し 味の保存をしたのが、『 旬と云われる完熟ししゃも 』で 当亭では
その雄と雌を食べ比べてもろうちょります。 雌は勿論のことまったりと脂が乗った
雄は酒の肴には堪えられません。 しかしながら最今の異常気象や密漁により
ここ数年は、例年より随分遅れて入荷しております。


その貴重なししゃもゆえに 亭主自ら炭火で炙り、ししゃものアイヌ伝説を添えながら
焼かせて頂きます。 感動物この味を 是非ともご賞味 お試しあれ。


 

2011-12-02 14:09 | トラックバック(0) | コメント(0)
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