桃の.jpg桃の節句は、五節句のひとつで上己(じょうし)・重三(ちょうさん)などとも呼ばれ、
この日紙雛を川に流し送る"流し雛"が雛祭りの源流と云われ、祓い(はらい)の為の
人形(ひとがた)に供物をささげて、もろもろの凶事をこれに負わせたと申し、
端午の節句と同様に我が子の成長を祈るのです。


雛の膳.jpg             今週の膳は、「桃の節句」をテーマとして 

                  鱒の白桃焼き、菱形真薯
        海老の葛水仙、菜の花と赤貝の辛子酢味噌、、鳥の巣ごもり
          手まり麩味噌汁、お口すすぎは、白酒に桃の花びら。

長かった冬ごもりに終わりを告げ、一斉にすべての生命が芽吹き春の喜びをうたう
雛祭りの膳の向付には「菜の花と貝の酢味噌」が、おきまりの桃の節句の膳を

酒の肴に、酒に桃の花びらを浮かべて雛の酒と洒落込むなどと私達酒徒も

それくらいの風流心と、ひとときを持ちたいものでございますね。

 

2011-02-27 19:09 | トラックバック(0) | コメント(0)

梅見untitled.bmp 「東風吹かば にほいおこせよ梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」   菅原道真

 

立春から、およそ一ヶ月間は春とは名のみの寒さ、少し暖かくなりかけては
また急に冷え込むのを冴え返ると申します。それでも一月に比べれば昼が長くなり
日差しも春めいて梅も咲き始め春の気配を感ずる季節でございます。

如月すなわち二月の異名に春に魁けて梅の花を見るので「梅見月」とか「梅月」
などと云い、あちこちで梅まつりの頃ともなります。 京都北野天満宮の梅花祭では
二月二十五日の菅原道真忌にあたり、菅公が愛した梅花の枝を霊前にお供えする

ので「梅花御供」とも呼ばれております。

          

今週の膳は、花暦歳事記「梅見」をテーマとして
 紅白梅花酢かぶ、地鶏ふきのとう味噌煮込み、早春白魚玉じめ、  

 鰆朴葉焼き、壬生菜梅香漬け、揚げ煮梅清し汁、 お口すすぎは、「梅見酒」 です 

 

1梅酒 002.JPG今年も、囲炉裏を囲む欅板の間に天井までの白梅の木を配し、亭内いっぱいに

梅花香る「梅見酒」と洒落込み「早春の味」を、ごゆるりとお楽しみ下さいませ。

尚、お席に限りがございますので、ご予約はお早めにお待ち申し上げております。

 

因みに、毎年恒例 「夜桜」 は、3月21日(月)~4月2日(土)を予定致おります。

2011-02-15 18:46 | トラックバック(0) | コメント(0)

雪国秋田県の横手市では、今年は2月15日の晩にかまくら(釜をふせたような形)を
作り、正面の祭壇には(おすずさま)と呼ぶ水神様を祀り、餅や甘酒等の供物を供えて
お灯明を灯し、子供達は餅を焼いて食べたり甘酒を温め、めらし(女の子)は土製の
頭を串に付け色紙の着物を着せた「串あねこ」と呼ぶ姉様人形で遊びます。

 今週の膳は、春を待つ「かまくら」をテーマとして
  小蕪と鴨のかまくら蒸し、干し菊ぜんまい胡桃和え
  角館鮭の豆腐巻き、挽き割り納豆鮪、水神なます
  秋田だまっこ汁、 お口すすぎは 甘酒 です。

昔から飲み水の乏しかった この地方の忌屋(いみや)即ち水乞いの風習だそうで、
400年以上の歴史を持つ「かまくら」に あかあかと灯った お灯明は雪中に映えて、
全国でも有名な雪国の幻想的で詩情豊かな民俗行事です。 今週は、春を待つ

早春は秋田の郷土料理でございます。

2011-02-13 14:08 | トラックバック(0) | コメント(0)

古く昔の女性は綿から糸を紡ぎ、いろいろに染めて機織りにかけ織り上げることが
最上の任務であり、さらにその布を裁断して種々の着物に縫い上げることは更に
大切なことでしたようです。その意味から針の神(淡島様)を祭り、針に感謝する
針供養の行事は 関東では二月八日、関西は十二月八日に行われますが、
全国的には二月八日が多いようです。 その日には針仕事を慎んで針を休め、
一年間に使い古した折れた針を柔らかなもの豆腐や蒟蒻に刺して休めると云って、
淡島様の神前に供えて供養し、あわせて裁縫の上達祈念致しました。
最近の家庭では針を使う事も稀で針供養はされないようで洋裁&和裁学校位で
しょうかね。 この針供養の習わしは、すべてを手で縫っていた頃の古風ゆかしき
早春の針供養の行事でございます。

 今週の膳は、早春の習わし「針供養」をテーマとして
  針供養空也豆腐、畑菜の初午辛子和え
  早春鱒笹寿司、如月飯蛸、霜降り笹身酢
  山家酒粕汁、 お口すすぎは 針柚子 です。

如月飯蛸 (きさらぎ・いいだこ)
立春を過ぎれば 暦の上では春。いわゆる早春と云われる如月には「飯蛸」の
美味しい季節ともなり、胴の中の卵巣が米粒のようなので飯蛸とよばれます。
私達酒徒にとって、早春の酒の肴には堪えられなく 口中で海の香と酒が
渾然一体になり、至福の時が訪れます。


2011-02-07 23:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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