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自然の節理とは不思議なものですね。秋のお彼岸の頃になれば、
気候の変化にも関わりなく 指折り数えて彼岸を待ってたかのように
決まって庭の一角に咲く彼岸花が、今年の異常なほどの暑さのせいか

例年より約一週間遅れで、ようやく赤と白の「彼岸花」が咲き始めました。
白い彼岸花は、鍾馗水仙(しょうきずいせん)と彼岸花の交雑種だそうで
何とのう怪しい雰囲気とともに 何故か妖艶さをも感じさせられます。
彼岸花には「リコリン」という毒があるので、子供がそれに触らないようにとか
昔から生花にするものではないとか云われて敬遠されていましたが、
毎年この頃には 当亭の厠(かわや)に生けて、秋の訪れを楽しんでおります。

 

二十日は彼岸の入り 九月二十三日は秋分の日であり、彼岸の中日にあたり、
お彼岸を過ぎる頃ともなれば、朝夕は涼しく一段と凌ぎやすく秋を感じ始める
時節ともなりす。又、この頃降る雨は長雨になりやすく 秋雨前線が停滞し
雨に似た気象配置で、これに台風の接近がある等、この時節の長雨を「秋霖

しゅうりん」とか「秋ついり」と云いますが、今年の9月は長雨もなく台風も来ま

せん。 一日も早く、秋の日一天雲なく晴れ渡ったさまを見たいものですね。

 今週の初の膳 酒の肴膳は、「秋色」をテーマとして
  秋刀魚の梅煮、栗せんべいと焼湯葉、揚出し山芋
  吹き寄せ山家金平、秋鮭と秋大根砧巻きの胡麻酢
  大徳寺納豆汁、 お口すすぎは、胡桃です。

いよいよ絶えまなく秋の食材が出回り始め、食欲の秋を迎えます。今週は秋の

気配を感じていただく「秋色」の膳でございます。

2010-09-29 23:01 | トラックバック(0) | コメント(0)

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       島根は神戸川から美味しいそうな「川蟹」が入荷しました。

 

川蟹は広く「モクズガニ」とも呼ばれ、はさみには フサフサとした毛が生えており

「ツガニ」とも呼ばれております。全国各地の河川に生息する川蟹は、雨が降った

後の流れに乗って来たところを捕獲しますが、夏の終わり頃から良くみかけられ、

産卵のため海に向かうため川の中流?下流や海岸や河口に生息し、川を下る物も

いれば海に留まるものもいます。その川蟹は水から湯がかないと足が取れるそうで

正に蟹の身は濃厚、特に蟹みその美味しさは海の蟹に勝るとも劣らない美味です。

蟹酢、味噌汁、そして炊き込みご飯、是非とも味わって頂きたい珍味でございます。 

 

2010-09-27 16:29 | トラックバック(0) | コメント(0)

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仲秋の名月とは陰暦八月十五夜の満月を申し、今年は九月二十二日にあたります。

月の前に秋の七草を飾り [ 団子,柿,芋,酒 ]を 供えて名月を賞でるのが月見の宴で

ございますが、古人は冴え渡る月の光を心行くまで鑑賞するために、総ての明かりを

消したものと申します。古来よりこの夜 月を賞するに衣被(きぬかづき)を三方に盛って

供える風習から 仲秋の明月を一名 [ 芋名月 ]と呼び里芋や柿を供え、これに対して

陰暦九月十三夜の月を「栗名月、豆名月」といい、栗や大豆を供えて月を賞でます。

今週は、十五夜や十三夜にお供えする食材を使った「お月見」の膳でございます。

 今週の初の膳/酒の肴膳は、「月見」をテーマとして
  鯛栗の月色蒸し、秋茄子と枝豆の胡麻和え
  叢雲の月とろろ寄せ、柿なます、里芋松笠焼
  月見団子汁、 お口すすぎは、にごり酒 でございます。

また十五夜の月見をして十三夜の月見をしないことを片月見といって昔の人々は嫌っ
たもので、夫婦が別々に月見をするのをそう呼んで禍いがあるという地方もあります。
因に、「叢雲の月」のとは雲で見え隠れする月のことで、何と風情ある表現ですね。

亭内板中央の昔ながらの月見飾りに、お月見の風情をお楽しみ下さいませ。

2010-09-20 19:23 | トラックバック(0) | コメント(0)

九月二十日を敬老の日とし、その週を シルバーウィークと呼ばれる

ようになりました。 お婆ちゃん子であった私の幼い頃、今は亡き

祖母から色々な昔話を聞かせて貰ったものですが、

中でも「姥捨て山」の話はいつも私を可愛がってくれるお婆さんを、
何故に山に捨てに行かなければならないのか、不思議に思ったり
自分が老人になった時の事を心配したものでございます。
その時代は生活苦から老人を山に捨て、老人もそれを得心ずくで
捨てられると云う「楢山節考」の話しは子供心に抱いていたことよりも
もっと残酷で悲惨な制度であったようでございます。
今の時代は ご老人を大切にする色々な制度がありますが、
私達の日常生活にも、いわゆる「姥捨て山」の無き様に心掛けたい

ものでございますね‥‥

今週の初の膳 酒の肴膳は、「敬老」をテーマとして
  鱚の養老柚香焼き、林檎と蒸鳥の白和え
  萩海老しんじょ、里芋磯辺和え、茗荷鴨田楽
  しめじ汁、 お口すすぎは、小梅と結び昆布
 
さて今週の当亭は、敬老の日に因んで「敬老の膳」
古来より、御老人のことを「萩の花」 に例えられます。
枝を曲げ垂れ下がり咲き誇る萩の花を
腰を曲げられるお年寄りの姿に写したものでしょうね。
その萩花の姿を写した「萩海老しんじょ」を 始めとして
御老人の白髪がごとくの「林檎と蒸鶏の白合え」
また敬老の日の長寿をお喜びして「鱚の養老柚香焼き」
更には「茗荷鴨田楽」、「里芋磯辺和え」そして「しめじ汁」など
お年寄りにも優しい口当り良き献立をご用意致しました。

今週は、常日頃お世話になっている「お爺ちゃんお婆ちゃん」と

御一緒にお立ち寄り頂ければ嬉しゅうございます。

2010-09-13 14:26 | トラックバック(0) | コメント(0)

重陽は五節句の一つで 九の数は陽の極みであり、九が二つ重なるゆえ九月九日を

重九(ちょうきゅう)とも云われ、重九は長久に通じるので目出たい極みとされ、
不老長寿の意から祝ったのでございます。重陽節は、もとは中国に端を発し、

我国では平安時代より宮廷の行事として取り行われ、詩歌を成して菊の宴が

開かれ、また民間では菊人形の見世物などが行われました。

 今週の初の膳 酒の肴膳は、「重陽の節句 」をテーマとして
  菊花小蕪鴨詰め、烏賊の緑酢和え、
  利休栗、ずいきの山家煮、初さんま幽庵焼き、
  青海波清し汁、 お口すすぎは「菊酒」でございます。

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陰暦にすれば、菊の盛りなので菊の節句と称し、菊の花びらを浮かべて酒を飲む
と云う菊酒は邪気を払い命が延びるといわれ、又この頃は栗も出まわるので栗の
節句とも称され、栗飯を食べたり致したそうでございます。

2010-09-04 23:48 | トラックバック(0) | コメント(0)
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