田植えどき

2010年5月17日

暦の上では「立夏 5月5日」も過ぎ、春色はあせ爽快な夏の気配が立ち初める季節、
いわゆる晩春初夏と云うくらい良き時節でございます。色々の花が次々に開き新茶は
香り、草木は驚く程に伸びてゆく頃、「田植」が始まります。稲は苗代を作り八十八夜

前後に本田に移し、そして田植えを致します。

この頃、田んぼに水を入れますが、雨が少ないと困りますので、雨乞いと豊作を

祈願し笛や太鼓を打ち鳴らして「花田植」を唄い舞ったと申します。

昔の県北一帯は 魚の乏しい所であったようで、中国山地を越えて 「わに(鮫)」や

「塩鯖」が送られて来ました。今週は県北は山郷の郷土料理でございます。

 

 今週の初の膳 酒の肴膳は、「田植えどき」をテーマとして
  さんばい、田植え鯖のちしゃもみ、家猪梅焼酎煮、
  わにと瓜の木の芽辛子酢味噌、山里切干し大根炊き、
  早乙女汁、お口すすぎは 焼米茶 でございます。

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昔の県北では、田植えの頃になれば、田んぼの畦道に何故かしら栗の枝を

2・3本挿し、山から「さんばいさん」と称される「田の神さん(太陽と土と水の神)」を

お迎えし、田植えが無事に終わり秋には沢山の米が実りますようにと「さんばい」と

云う料理を供え、豊作を祈願したそうでございます。この「さんばい」とは、黒豆入りの

素朴なおこわを青い朴葉に包んだもので、その謂われは定かではありませんが、

素朴で味わい深い「言い伝え料理」です。ともあれ、その習わしも現在では見かける

ことも少なくなったようですが、田植が済んだ見渡す限りの青い毛せんを敷きつめた

ような静かな田園風景を目に致しますと何となく心が豊かに安まるもでございますね。

2010-05-17 15:17 | トラックバック(0) | コメント(0)


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