初鰹

2010年4月19日

世の中は三日見ぬ間の桜かな...と、移ろいやすい花の命に諸行無常の人生を垣間

見て、そのはかなさに物のあわれを感じるのが人の心でございます。待ち焦がれて

いた今年の桜も、あっという間に終わり葉桜の時節を迎え青葉若葉に時鳥、さては

卯の花に藤、つつじと風薫る初夏を迎えます。 「目に青葉 山ほととぎす 初がつお」

やがて春の黒潮暖流の水温上昇と共に鰹が来遊し始め、この頃に捕れる鰹を初鰹と

呼び珍重され鰹の美味しい時節となります。
 
    今週の初の膳 酒の肴膳は、「初鰹」をテーマとして
  初鰹青葉たたき、なまり節と新筍炊き、鰹団子葉桜蒸し、

         菅笠椎茸鴨真薯、空豆塩ゆで
     山菜とろろ汁、お口すすぎは 木の芽 です。

鰹は、昔から意気の良い魚として「勝魚」とも書かれ 江戸っ子に喜ばれたそうで、
また鰹は"勝つ男"に通じるとして、戦国世の鎌倉武士たちが愛好したと申します。
丸まると引き締まった鰹の姿を目にしますと、最今の不景気に打ち勝ちたいものと
勢いをも感じさせられます。 「 鎌倉を 生きて出てけん 初鰹 」

2010-04-19 16:18 | トラックバック(0) | コメント(0)

山菜づくし

2010年4月12日

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 今年も山形は庄内より、すみれに似た可憐な山菜「かたくりの花」が届きました。

 

華やかな桜が終わる頃、うららかな陽の光に芽吹く緑を目に致しますと言い様のない
いじらしさを覚えるものでございます。 この頃 山里では山菜でいっぱいです。
山菜の味わいは、この芽吹きを知ることから始まります。雪解けの土を割って頭を

もたげる"ふきのとう"  厳しい冬を知らなかったかのような"山うど" 可憐な姿で風に
そよぐ "かたくりの花" 等など。山菜は、季節と出逢うよろこびですね。

 今週の初の膳 酒の肴膳は、只今旬の「山菜づくし」をテーマとして
  たらの芽鶏信田、山うど薫鮭巻、かたくり茎花したし
  こごみと山ふぐの辛子酢味噌、つわぶきと揚豆腐の山家煮
  蕗の薹天と蓬麩の味噌汁、お口すすぎは , よもぎ茶 です。

山菜は旬です。旬はめぐりめく自然の贈り物でございます。次の休日には万葉の昔に
夢を馳せて春の一日思いきって"山菜摘み草"に出掛けてみては如何でしょうか・・・

2010-04-12 16:05 | トラックバック(0) | コメント(0)

送迎

2010年4月05日

 

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              桜吹雪が舞う頃・・・

  

  ご好評の内に先週で「夜桜」終了させて頂きましたが、ご覧の通り桜も元気に

  咲き乱れておりますれば、本日6日(火曜)まで 楽しんで頂く事となりました。

 

春意ようやく動き始める今日この頃は卒業から進学へ、学生から社会人へ、あるいは
新しい職場への異動転勤等が多くなり、いわば新しい人生へと旅立つ門出の時節で

ございます。古人は門出の祝いにと、菜と鶏を炊き合わせて見事に「名取れ」と励まし
ました。「菜鶏」に「名取」をかけたその感覚は私たち現代人にも なお新鮮に感じる
ものでございます。古来日本人は何よりも名を重んじ、名を汚すことを恐れ、その名に
恥じない働きをする日本人気質を大事にしたものです。今の時代に生きる私達は

如何なものでございましょうか!?  送迎 すなわち 門出の祝いを、古人の知恵に

学んでの「送迎の膳」と させていただきました。

今週の酒の肴膳は、「送迎」をテーマとして  
「鯖の黄金出世焼き」 最近では三流とは云えない鯖が黄金出世致しました。
「茶蕎麦田楽」 旅立ちの後にも細く永くのお付き合いをと・・・          
「明日葉と生湯葉の辛子胡麻酢」 明日の旅立ちと云う言葉から・・・      
「名取炊き合せ」 門出の祝いに菜と鶏を炊き合わせて見事に名取れと・・・      
「富貴の山家煮」 蕗 すなわち 富(ふ)貴(き)と書いて金銀に恵まれ何不自由なく・・・ 
「鯛の二色潮汁」 めでたく故郷に錦(二色)を飾ると申します・・・         
 お口すすぎは「蓬」でございます。

因みに百花の王「牡丹」を「名取草」とも申すそうで、いよいよ百花咲き乱れる春を
迎えます。

2010-04-05 13:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
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