御斎(おとき)

2010年3月08日

 

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    冴え返る時節に土手には「つくしん坊」が顔を出してておりました。

    そのつくしを盆栽にして「春の訪れ」を楽しんでもろうちょります。

 

御斎(おとき)の称呼は、寺々に集まった在家信者に供される食事(精進料理)の
ことを申します。精進料理の古い様式が今に伝わってるのは、三月十二日の

東大寺で行われるお水取り(修二会)で有名な二月堂で「こもりの僧」が、

精進潔斎するときの食事ではないでしょうか。春とは云え早春のさえ返る寒さの

僧房で、紙衣の求道僧が素朴な食器で、食事礼法に法り行儀正しく食事を

とる様は、平成の時代とは思えない厳しさと鋭さを感じさせられますね。

 今週の膳は、「おとき」をテーマとして早春の山里精進料理です。
  若布豆腐ほのお人参、土筆と山うど胡麻酢
  牛蒡束紫焼き、揚げ湯葉昆布、茶そば磯巻き
  三月大根梅花汁、お口すすぎは干し柿でございます。

当亭は決して精進料理の店でもなく年間52週替わりの味暦歳事記の内2週が

精進料理なのですが、もう1週は盆が過ぎた頃の初秋の「送火」がございます。
私達も年に一,二度は心を澄まし、清らか気分で精進料理を酒の肴に賞味しなが

ら祖先を憶い、自分を振返る一刻が欲しいものでございますね。

2010-03-08 15:24 | トラックバック(0) | コメント(0)


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